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中学校の教科書に「私のタンポポ研究」が掲載されました

教科書への作品掲載のお知らせです。 このたび、2021年4月から使用されている、 中学校の国語の教科書 『 新しい国語1 』 (東京書籍)に 私の作品『 私のタンポポ研究 』 が掲載されています。 詳しいことは出版社の紹介サイト →  こちら をご覧ください。 中学生のみなさんに作品を楽しんでいただけたら幸いです。 そして、タンポポや生き物、自然環境などへの関心を深める きっかけとしてお役に立つようなら、著者としてとても嬉しいです。 この作品は『わたしのタンポポ研究』(さ・え・ら書房)を 元にして 書き下ろしたものです。 『 わたしのタンポポ研究 』も、 よろしければ、お手にとってご覧ください。        

小さな紅葉

東京では紅葉も終わりかけています。 樹木を見上げてみても、鮮やかな紅葉は見つからず。 しかし、野道を歩いてみたら、 足もとには小さなカエデが紅く色づいていました。 下を向いて歩けば、もうしばらくは 小さな紅葉を楽しめるかもしれませんね。

季節はずれのスミレ

今日の東京は、陽ざしがぽかぽかと暖かく、 おだやかな天気でした。 ちょっとびっくりですが、 スミレが1株だけ咲いていました。 ヒゴスミレでしょうか。 ふつうは春に咲く花なので、 季節はずれの開花です。 この時期に、この花を見るのは初めてかも。 ということで、記念の一枚です。

トウカイタンポポ

今年も、あちこちへタンポポ撮影に出かけました。 いま、それらの写真を少しずつ整理しているところです。 たくさんの写真をチェックしているうちに、 すっかりタンポポモードに。 ということで、季節外れのタンポポ紹介です。 第一弾はトウカイタンポポのつぼみ。 トウカイタンポポは東海地方などに生えています。 花を包む総苞片といわれる部分に、 大きな突起をつけるのが特徴のひとつ。 写真を見ると、つぼみの時から、 総苞片に立派な突起をつけているのがわかるでしょうか。 この突起のとんがり具合は、個体ごとに異なっています。

紅葉のなぜ?

気がつけば10月。そろそろ紅葉の季節でしょうか。 月刊誌『ノジュール』10月号(JTBパブリッシング)では、 「紅葉の世界遺産を歩く」という特集が組まれています。 その中で、「紅葉のなぜ?」という4ページの記事を執筆しました。 秋の散策前に知っておきたい、紅葉のあれこれをまとめています。 取材協力は国立科学博物館の萩原信介さん。 写真は、林将之さん、宮内金司さん、それと私です。 どの特集記事にも鮮やかな紅葉の写真が満載です。 誌面を見ていたら、もう旅に行きたてうずうずしてきます。 機会がありましたら、お手にとってごらにただければ幸いです。 目次などは↓のサイトからどうぞ。 http://www.nodule.jp/backnumber/201510/

イネ検定

『子供の科学』(誠文堂新光社)10月号に 「イネ検定」というタイトルの記事を執筆しました。 この記事では、イネについて、 主に植物学の視点から選んだ10問と、 その解答と解説を書いています。 監修は東京農業大学の丸山清明先生です。 収穫期を迎えるにあたって、 イネの「へぇ〜っ」をお楽しみいただければ幸いです。 この検定では、8問正解なら合格! だそうです。 合格目指して、がんばってください。 また、解説にあるイネの写真も撮影しました。 イネの写真は、本サイトでも、改めてご紹介する予定です。 なお、最新の科学ニュースを紹介する「コカトピ!」にも、 2つの記事を掲載いただいています。 合わせて、お楽しみください。

草花散歩会のご案内

春に続いて、秋も草花散歩会を開催いたします。 里山をゆっくりと散歩しながら草花を楽しむイベントです。 詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。 http://www.evolutiolab.com/events/ws007/ ご参加、心よりお待ちしております。 - - - - - - - 『植物博士とゆく草花散歩と座学カフェ』 (お茶とお菓子と、虫眼鏡、ワークブックつき) 自然豊かな八王子の長沼公園と八王子セミナーハウスで、 草花を観察しながらお散歩する会をひらきます。 ナビゲーターは植物博士の保谷彰彦、デザイナーの須佐岳彦、 児童文学作家で歌人の陣崎草子がつとめ、 ふだん見なれた草花をじっくり観察し、草花のくらしをさぐってゆきます。 めくるめく不思議な自然の世界へ、いっしょにでかけませんか? 日 時:2015年10月3日(土)11:00〜17:00頃まで(受付:10:40〜) 場 所:長沼公園、および八王子セミナーハウス(東京) 参加費:大人(大学生以上)2500円、18才未満500円     ※小学四年生以下は保護者同伴。 概要: ・10:40〜  受付 ・11:00〜  オリエンテーション、座学、解説 ・12:00〜  長沼公園にて昼食(お弁当:持参) ・13:00〜  1.5〜2hほど草花散歩。 ・15:00〜  1.5hほど、お茶とお菓子を楽しみながら座学と発表会。 (時間はおおよその目安です) 申込み方法:オフィシャルサイトからの受付となります。 http://www.evolutiolab.com/events/ws007/ - - - - - - -

水面に咲くミズオオバコの花

ふらりと出かけた田んぼに、 ミズオオバコの花が咲いていました。 花はまるで水面に浮かぶよう。 花弁は淡い桃色。 一日花なので、夕方には花が散ってしまいます。 葉は水中に広がっています。 オオバコに似た葉の様子が、名前の由来だとか。 別名はミズアサガオ。 なんとなく、分かるような気もします。

一瞬の青い空

先日登った山では、行動中、 だいたい曇りか、ガスがかかっているという天気でした。 ですが、 ほんの一瞬だけ、雲がさっと切れて、 あたりがぱっと明るくなり、 どんっと青い空が現れました。 急に見晴らしがよくなり、 やや清々しかったです。 その時の様子を撮影したのが、下の写真です。 なお、私が探している草花などを撮影するには、 晴れでもなく、雨でもなく、曇り(たまにガスがかかるくらい) というのが、天気としては最高かもしれません。 ということで、 今回も天気に恵まれて、感謝の気持ちでいっぱいです。

キンコウカの雄しべ

高山帯に生えるキンコウカ。 やや群生しているところも数カ所あり、 花が黄金色に輝くようでした。 花の直径は1cmちょっと。 雄しべには縮れたような毛があり、 ふさふさとしていて、まるでブラシのようです。 雄しべの先についている葯はオレンジ色で、 ちょっとしたアクセントになっています。 遠目に眺めても、近くで観察しても楽しい花です。

イブキジャコウソウ

Y岳に登りました。 高山帯では、イブキジャコウソウがちょうど見頃。 この植物は、地を這うように茎を伸ばすので、 やはり花も地表近くに咲かせます。 足元に咲く、うす紫色の小さな花。 これまで、あまりご縁がなくて、 素通りしてしまうことも度々ありました。 岩場や草地に点々と生えているイブキジャコウソウ。 この日は、場所によっては、たくさんのマルハナバチが にぎやかに、この花を訪れていました。 その訪花の様子につられるように、 イブキジャコウソウにちょっと注目の一日となりました。

ヤグルマソウ

長野県北部の戸隠山に行ってきました。 戸隠山の麓には戸隠神社が建っています。 創建されてから二千年余りという歴史ある神社です。 その戸隠神社(奥社)の参道には、スギの巨木が並びます。 参道を歩きながら、巨木たちを見上げると、 ふわっと吸い込まれるようです。 やや凜とした気持ちになります。 つい巨木に目が奪われがちになりますが、 足元の草花も、もちろん楽しめます。 写真は参道沿いに生えていたヤグルマソウです。 ちらほらと花をつけていました。 山地の森に生える、大きな草花といった感じでしょうか。 小さな花が集まって見事な花序を作っています。 そして、どーんと大きな葉が特徴的です。 さて、戸隠神社の奥社を抜けると、戸隠山の登山口です。 登山道はいきなり急登となりますが、 なぜだか気持ちのいい登りに感じられます。 目的の植物を見つけて、ささっと下山。 心地よい山歩きになりました。

シラネアオイ

先日、北海道のとある山に登ってきました。 昨年に続き、2回目のチャレンジです。 登山口の近くにある山小屋に前泊して、 早朝から登りはじめました。 ヒグマ対策の鈴は4つ。 リズミカルにいい音色が響いていました。 森の中を1時間半ほど登ったころに、 どーんと目の前に現れたのが、シラネアオイの大群落です。 あまりに見事で、思わず「おぉーっ」と唸るほど。 いつものように単独行なので、独り言のようなものでしょうか。 昨年より2週間早い時期に登ったおかげで、 シラネアオイの大群落に出会えたわけです。 良かったです。 シラネアオイの花は径が10cm弱。 花弁に見えるのは萼です。 じつに立派な萼。その色には、白から濃い紫まで変異があります。 この大群落の花は、白色が多かったのですが、 少し離れたところには、濃い紫色のものが咲いていました。 なお、白色品種はシロバナシラネアオイというそうです。 シラネアオイは1属1種。 つまり、シラネアオイ属の花はシラネアオイだけ。 ぶつぶつ独り言をつぶやきながら、 この大群落を足早に通り過ぎました。 とある草花を探すために、 「途中の花は、ささっと」と自分に言い聞かせつつ。

新刊『自由研究満点ブック』

自由研究の本が、2015年6月に刊行されます。 クレヨンしんちゃんのなんでも百科シリーズの本です。  『クレヨンしんちゃんの   自由研究 満点ブック』   双葉社  950円+税 小学校で習う「理科」の内容をもとに、 自由研究などが紹介されています。 この本で、私は「生物」と「地学」の執筆を担当しました。 「化学」と「物理」は池田圭一さんが担当されています。 自由研究の内容はまじめそのもの。 そこに楽しいイラストやマンガがあって、 とても興味深い一冊に仕上がっています。 主な対象は小学生(高学年)です。 自由研究を通じて、 科学の面白さを味わってもらえたら嬉しいです。 夏休みの自由研究にも役立つと思います。 お手にとってご覧いただければ幸いです。

ミヤマオダマキ

北海道の大平山に登ってきました。 「おおひらやま」でなく、「おびらやま」と呼びます。 山開きして間もないこともあり、 この日の登山者は、私を含めて2名。 稜線に出るまでは、ブナの森。 水の流れていない沢道を黙々と歩きます。 そして、稜線に出ると、爽やかな風景が広がります。 やや険しい山でした。 大平山は、高山植物が豊かなことでも知られています。 今回の登山でも、お花畑を見ることができ、 さらに、目的のオオヒラタンポポにも出会えました。 会えて良かったです。 ミヤマオダマキも、ちょうど花の見頃。 岩場に栄える、存在感のある高山植物です。

『わたしのタンポポ研究』が刊行されました

タンポポが開花のピークを迎える中、 2015年5月1日にタンポポ本が出版されました。       『わたしのタンポポ研究』   保谷彰彦(著)   さ・え・ら書房   1512円(1400円+税) タンポポは、誰もが知っている身近な草花です。 そのタンポポに、異変が起きています。 そ れは、雑種タンポポの登場です。 雑種タンポポの多くは、見た目がセイヨウタンポポにそっくり。 クローンの種子を実らせるのもセイヨウタンポポと同じ。 ところが、よくよく調べると、 都市などに生えているのは、大部分が雑種タンポポなのです。 セイヨウタンポポはほとんど見つかりません。 なぜ都市では雑種タンポポが増えたのでしょうか?  この本では、
日本の意外なタンポポ事情や、 タンポポの体のつくりと生き方などを交えながら、 雑種タンポポの正体を探っていきます。 いつの間にか、身近なところに広がっていた雑種タンポポを通じて、 タンポポの奥深い世界を楽しんでいただけたら幸いです。 読者対象は、中学生を中心に、小学生高学年から高校生です。 大人の方にも楽しんでいただけるかと思います。 
お手にとってご覧いただければ幸いです。 - - - 陣崎草子 さんには、 思わずニッコリしてしまうような挿絵を描いていただきました。 絵を見ているだけでも楽しい気持ちになってきます。 とても素敵な挿絵をありがとうございました。 この本の表紙オモテは雑種タンポポ、 表紙ウラはカントウタンポポの写真になっています。 美しい装丁にしてくださったのは生沼伸子さんです。 本当にありがとうございました。 この本の制作にあたって多くの方にお世話になりました。 この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。 - - - さ・え・ら書房さまの紹介サイト http://www.saela.co.jp/isbn/ISBN978-4-378-03916-9.htm (目次などをみることができます) ネット書店などでも、ご購入いただけます。  honto ネットストア → こちら  丸善&ジュンク堂ネットストア → こちら  紀伊國屋書店 → こちら  セブンネットショッピング → こちら  

シーズンです

ソメイヨシノの開花が始まっています。 となると、いよいよタンポポも花の季節。 さっそくシナノタンポポの様子を調べに出かけてみると、 やっぱり、もう咲いてました。 折角なので、撮影してきました。 息を整えつつ、静かにシャッターを切ると、 その瞬間に、どこかのワンちゃんが。。 ワンちゃんは、こちらを見ながら悠然と通り過ぎていきました。 出会いの記念にアップしておきましょう。 さて、3月末から5月にかけては、 タンポポを追いかけて、あちらこちらに出かける予定です。 たくさんのタンポポたちに出会えますように。

早春に咲くフクジュソウ

めでたい名前をもつフクジュソウが、 開花する季節となっています。 早春の花です。 フクジュソウの花弁には光沢があり、 太陽の光が当たるとキラキラと輝いています。 なお、写真のフクジュソウには、 撮影時、ちょうど日光が当たっていませんでした。

フキを楽しむ

フキの花が咲いていました。 フキには雄の株と雌の株があります。 それぞれ、花の様子が異なるのですが、 写真の株は雄です。 雄株の花には、こん棒状の柱頭があり、 その先の部分に花粉がくっついています。 なんだか黄色っぽいな、というのが雄株です。 雌株は、また機会があればご紹介します。 ちなみに、 「ふきのとう」として親しまれているフキは、 ウドやミツバ、セリなどと並んで、 日本原産の野菜のひとつとされています。

コバルトブルーの小さな花

都内ではオオイヌノフグリの花が目立ち始めました。 この小さな花には、雌しべが1本と雄しべが2本あります。 花弁のすじ模様も美しいです。 なお、しゃがみ込んで観察する際には、 片膝をついた方が姿勢が安定します。

ふさふさの葉とつぼみ

寒い日が続いています。 それでも、足元は少しずつ緑色に。 いよいよ里山に出かけたくなる季節です。 近所の公園では、ヒメオドリコソウの花が咲いていました。 この写真では、中央あたりにつぼみが写っています。 ふさふさした葉と共に、花とつぼみが楽しげでしょうか。

ソシンロウバイ

寒さ厳しい折、ソシンロウバイが花を咲かせています。 もうすぐ春かもねというような香りが漂っていました。 庭木などとして親しまれているソシンロウバイ。 いくつか品種があるのかもしれませんが、よくわかりません。 なんといっても、透きとおるような花弁が特徴的です。 下の写真では、花の中央あたりに 雌しべのまわりにくっついた雄しべが見えていますが、 色のメリハリがないので、ややわかりにくいでしょうか。。

『理科好きな子に育つ ふしぎのお話365』が刊行されました

2月に本が出版されました。 わくわくするような、科学のお話が満載の本で、 1日1話のスタイルになっています。 この本の執筆を担当いたしました。 私が担当したのは、煩悩の数ほどの日数分です。 (108本+コラム1本)  『理科好きな子に育つ ふしぎのお話365』   自然史学会連合(監修)、子供の科学(特別編集)   誠文堂新光社 2015年2月 どのお話も科学者にきちんと取材して書かれています。 基礎的なことから最先端のことまで、 とても興味深い話題がてんこ盛りです。 イラストも個性があって楽しいですよ。 お子さんと一緒に、大人の方も、 科学のお話をじっくり、じわーっと 楽しんでいただけるといいなと思います。 ゴージャスな装丁で、ずっしりと厚みのある本です。 贈りものにも良さそうな気がします。 お手にとってご覧いただければ幸いです。 ↑ 画像をクリックするとご注文いただけます。

幸先よきシロバナ

先日、たまたま咲いているのを見つけました。 花が開く前なので、ややわかりにくいでしょうか。 まぶしそうなシロバナタンポポです。 ここは、例年シロバナタンポポが咲く場所です。 今年も、ぶじに咲きますように。 2015年、幸先がいいシロバナタンポポでした。