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中学校の教科書に「私のタンポポ研究」が掲載されました

教科書への作品掲載のお知らせです。 このたび、2021年4月から使用されている、 中学校の国語の教科書 『 新しい国語1 』 (東京書籍)に 私の作品『 私のタンポポ研究 』 が掲載されています。 詳しいことは出版社の紹介サイト →  こちら をご覧ください。 中学生のみなさんに作品を楽しんでいただけたら幸いです。 そして、タンポポや生き物、自然環境などへの関心を深める きっかけとしてお役に立つようなら、著者としてとても嬉しいです。 この作品は『わたしのタンポポ研究』(さ・え・ら書房)を 元にして 書き下ろしたものです。 『 わたしのタンポポ研究 』も、 よろしければ、お手にとってご覧ください。        

シラネアオイ

先日、北海道のとある山に登ってきました。

昨年に続き、2回目のチャレンジです。


登山口の近くにある山小屋に前泊して、

早朝から登りはじめました。

ヒグマ対策の鈴は4つ。

リズミカルにいい音色が響いていました。


森の中を1時間半ほど登ったころに、

どーんと目の前に現れたのが、シラネアオイの大群落です。

あまりに見事で、思わず「おぉーっ」と唸るほど。

いつものように単独行なので、独り言のようなものでしょうか。


昨年より2週間早い時期に登ったおかげで、

シラネアオイの大群落に出会えたわけです。

良かったです。


シラネアオイの花は径が10cm弱。

花弁に見えるのは萼です。


じつに立派な萼。その色には、白から濃い紫まで変異があります。

この大群落の花は、白色が多かったのですが、

少し離れたところには、濃い紫色のものが咲いていました。

なお、白色品種はシロバナシラネアオイというそうです。


シラネアオイは1属1種。

つまり、シラネアオイ属の花はシラネアオイだけ。


ぶつぶつ独り言をつぶやきながら、

この大群落を足早に通り過ぎました。

とある草花を探すために、

「途中の花は、ささっと」と自分に言い聞かせつつ。