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6月, 2016の投稿を表示しています

中学校の教科書に「私のタンポポ研究」が掲載されました

教科書への作品掲載のお知らせです。 このたび、2021年4月から使用されている、 中学校の国語の教科書 『 新しい国語1 』 (東京書籍)に 私の作品『 私のタンポポ研究 』 が掲載されています。 詳しいことは出版社の紹介サイト →  こちら をご覧ください。 中学生のみなさんに作品を楽しんでいただけたら幸いです。 そして、タンポポや生き物、自然環境などへの関心を深める きっかけとしてお役に立つようなら、著者としてとても嬉しいです。 この作品は『わたしのタンポポ研究』(さ・え・ら書房)を 元にして 書き下ろしたものです。 『 わたしのタンポポ研究 』も、 よろしければ、お手にとってご覧ください。        

高層湿原に咲くショウジョウバカマ

高層湿原にショウジョウバカマが咲いていました。 今から3週間ほど前の写真です。 湿原には、まだ多くの雪が残り、緑はまばら。 そのような景色の中で、 ショウジョウバカマが点々と花をつけていました。 数カ所で群生も見られます。 花茎の高さは10cmほど。 茎の先に、数個の花が集まって咲きます。 ショウジョウバカマは、湿った場所に生えていますが、 山頂近くの開けた明るい場所や薄暗い森の中で見かけます。 生育している環境の幅が広くて面白いです。

クマガイソウ

静かな森の中に、クマガイソウが咲いていました。 今から1ヶ月ほど前の写真です。 この花はずいぶんと変わった形をしています。 袋のようになっているのは、唇弁という花弁です。 今回は、じっくり観察できませんでしたが、 改めて、観察しに出かけたいです。 山や森では、ふだん目にしない草花に出会うので、 気持ちがやや盛り上がります。 そして、自分が暮らす場所について考えさせられます。

山に咲くギンリョウソウ

登山道の脇の茂みにギンリョウソウが咲いていました。 6月上旬、長野県の山の中でのことです。 ちょうど同じ頃、東京の雑木林のギンリョウソウは、 すでに果実になっていました。 透きとおるような白さのギンリョウソウ。 落ち葉の隙間から顔を出すように、点々と咲いていました。 ギンリョウソウは、樹木の根に共生する菌類から、 栄養を得ているといわれます。 自らは光合成をしない植物。 葉緑素がないため、白く見えるというわけです。 地面から伸びる茎の先に、1つの花を咲かせます。 黒紫っぽく見えているところが、雌しべの柱頭。 その周りの黄色っぽい部分が雄しべです。 興味が尽きない植物です。

鏡池に映る山々

6月も半ばになり、 タンポポシーズンは終盤となりました。 このあとは、山のタンポポを狙っています。 もうすでに山には入り始めていますが、 これから3000m級の山が続きます。 訳あって、とても苦しいシーズンとなっていますが、 気持ちをいっそう引き締めて、出かけてきます。 下の写真は信州・戸隠の鏡池です。 池の向こう側にはクマの気配も... 。 その奥には戸隠の山なみ が見えています。 ちなみに、鏡池からみる戸隠の山々の風景は、 NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングの映像 として使われているそうです。 (伝え聞くところによれば、、です)

イワハゼ

登山道に沿ってイワハゼが咲いていました。 イワハゼは実が赤くなることから、 アカモノという名もあります。 高さは10〜20cmほど。 草ではなくて、常緑の小低木です。 花の径は1cmもないくらいで、小さめ。 しかし、花柄と萼がしっかりと赤いからか、 咲いていれば見落とすことはない気がします。

ムシトリスミレ

垂直に切り立つ岩場の壁面にムシトリスミレが咲いていました。 高山に生える、花茎が5cmほどの植物です。 ムシトリスミレは、名前にスミレがつきますが スミレ科でなく、タヌキモ科。 葉から出る粘液で虫を捕らえる食虫植物です。 虫をとり、スミレにやや似た花をつけるので、 この名がついたようです。 写真をよくみると、葉には小さな虫がくっついているのがわかります。 葉の粘液で身動きがとれなくなったのでしょう。 岩場の壁面には、たくさんのムシトリスミレが生えていましたが、 どの個体も、葉には小さい虫がたくさんくっついていました。 手前の花は開花前、後ろに見える花は開花中です。 花の方には、マルハナバチなどが訪れていましたが、 もちろん葉にはくっつきません。

ギンリョウソウ

東京あたりでは、ギンリョウソウの花期が過ぎたようです。 (バタバタとしているうちに....) いまは、子房がふっくらとなり、 果実の時期となっています。 写真の中央あたりに見えている、 白くて丸っこくて、先が黒っぽいのが果実です。 かなり近づいて撮影しているので、 果実は大きめに見えるかもしれませんが、 その直径は1〜1.5cmほど。 小さくて、目立たない果実なので、 気づかずに通り過ぎていく人も多いようです。

ニガナ

ニガナのタネが欲しいなぁと思い、 東京郊外へ出かけてきました。 ベストシーズンは過ぎていますが、 開花中の個体がちらほら。 ごくふうつに生えている草花ですが、 この花を見ると、なぜか嬉しくなります。 それと、小花の数を調べる癖もあります。 小花は、ふつう5個。 ところが、数えてみると、5個でないものもあります。 そこを調べるのが、密かな楽しみです。 この日は、草刈りを逃れた集団から、 タネを少しだけもらってきました。