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中学校の教科書に「私のタンポポ研究」が掲載されました

教科書への作品掲載のお知らせです。 このたび、2021年4月から使用されている、 中学校の国語の教科書 『 新しい国語1 』 (東京書籍)に 私の作品『 私のタンポポ研究 』 が掲載されています。 詳しいことは出版社の紹介サイト →  こちら をご覧ください。 中学生のみなさんに作品を楽しんでいただけたら幸いです。 そして、タンポポや生き物、自然環境などへの関心を深める きっかけとしてお役に立つようなら、著者としてとても嬉しいです。 この作品は『わたしのタンポポ研究』(さ・え・ら書房)を 元にして 書き下ろしたものです。 『 わたしのタンポポ研究 』も、 よろしければ、お手にとってご覧ください。        

コケの自然誌

『コケの自然誌』(築地書館)
ロビン・ウォール・キマラー著、三木直子訳

まるで耳を澄ますようにして、著者は、
コケが語りかけてくる物語を読み解いていきます。
次々と明らかになっていくコケの生態。
読んでいて、何度も唸りました。

さらに、全編を通じて、
コケへの清々しい愛情があふれていて、
なにやら心地よくなります。

コケの面白さをしみじみと味わうことができる一冊。
手元に置いておきたいです。

念のため、目次を以下に記載してみました。




はじめに コケ色の眼鏡を通して見える世界

コケの持つ「名前」
      コケとの出会い
      コケと岩の会話

見えないものに眼を凝らし、耳を澄ます
      見えないものを見ようとする意識
      光り輝くコケのじゅうたん
      植物の中で最も単純、そして優雅なコケ

小さな世界で生きる
      環境への見事な適応
      大気と土壌の接点
      空気の流れを変え、風をつかまえる  

コケの生活環
      植物界の両生類
      陸上で生き残るための構造
      遺伝子と環境が織りなす複雑な舞踏

シッポゴケ 女系家族と小さな雄
      シッポゴケ一族
      花嫁の葉の間に隠れる小さな雄

惹かれ合うコケと水
      雨を夢見るコケ
      水との親和性が高いデザイン
      磁石のようにひかれ合うコケと水
      何度でも蘇るコケ

スギゴケ 生態遷移におけるコケの役割
      「見捨てられた鉱山」のコケ
      スギゴケのじゅうたん

コケとクマムシの森
      コケの作り出す小宇宙と熱帯雨林
      熱帯雨林の動植物たち
      コケとクマムシ

ジャゴケとゼンマイゴケ 岩壁の縄張り争い
      岩壁に広がる植物
      コケの縄張り争い

ヨツバゴケ 生存のための選択、絶滅を招く選択
      植物生態学者と酪農家
      クローンを作り出すコケ
      ヨツバゴケの語る物語
      自らを死に追いやるヨツバゴケ

ヒメカモジゴケ 偶然の風景
      森の回復力
      ヒメカモジゴケの繁殖戦略
      ヒメカモジゴケのための競争場

ヤノウエアカゴケ 都会暮らしのコケ
      都会のコケ
      コケが嫌いな都会人
      コケを招き入れる都会人
      汚染を測る生物測定器

ネイティブアメリカンとコケ
      ネイティブアメリカンの教え
      コケの使い方
      おむつやナプキンに使われたコケ
      調理に役立つコケ

ミズゴケ 湿原に光る緑色のじゅうたん
      ミズゴケの驚くべき生態
      湿原の歩き方
      湿原に響く「音楽」

オオツボゴケ 放浪の一族
    オオツボゴケを探して

人工のコケ庭園 生命を持たない芸術作品
      できすぎた依頼
      作り出された緑
      年月が作り出す景観
      二度目の依頼
      病める岩とコケたち

森からコケへの感謝の祈り
      コケは森に不可欠
      労働する森
      巣作りの素材
      「森」というコミュニティを一つに繋ぐ

コケ泥棒と傍観者
      商品となるコケ
      コケを刈り取る者たち

ヒカリゴケ 藁から黄金を紡ぐ
      洞窟の中の光
      ゴブリンの黄金